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大阪府の遺産相続情報

大阪府の老齢人口の割合

大阪府の人口は約880万人ですが、そのうち65歳以上の人口は200万人を超えており人口の22.7％ほどが65歳以上で全国平均を大きく下回っています。大阪府は東京、神奈川に次いで日本で3番目に人口が多い地域です。

現在も関西経済の中心地であり、神奈川、愛知の追い上げを受けていますが商人の町として今でも繁栄しています。人口は地方からの若年労働者の流入があるため現在も微増していますが、高齢化社会の進行とともに今後は緩やかに人口は減っていくものと思われます。

大阪は東京、愛知などと並んで資産家も多いため、これから本格化する大相続時代においては相続件数も納税額も増えていくのは間違いありません。

大阪府の世帯あたりの家計資産

大阪府民の1人あたりの県民所得は約290万円と全国平均をやや上回っています。総務省の統計によると2人以上の世帯の家計資産は3099万円（金融資産770万円、宅地資産1795万円、住宅資産429万円、耐久消費財105万円）とこちらは全国平均レベルとなっています。

大阪府には、日本を代表するような企業の本社もたくさんある一方で零細企業も多く、東京と同様で貧富の差があり、住宅資産なども持つ人と持たざる人に別れます。大都会の大阪でも決して県民所得や家計資産が多くないということが分かる数字です。

大阪府の地価と資産価値が高いエリア

大阪府は、地域を8つに大別されています。大阪市（24区）、豊能（豊中市、池田市など）、三島（高槻市、吹田市など）、泉北（堺市、和泉市など）、泉南（岸和田市、貝塚市など）、北河内（平方市、寝屋川市など）、中河内（東大阪市、八尾市など）、南河内（富田林市、松原市など）に分けられます。

路線価で見ると「大阪市北区角田町 御堂筋」が大阪府内では最も高く756万円となっています。大阪府では、特に大阪市内にオフィスビルや商業施設なども集中しており、梅田、難波、心斎橋などの地価が高い地域も数多くあります。大阪市内の人口は約270万人と府内の1/3の住民が住んでいます。

大阪府の遺産相続まとめ

平成25年度の国税局の発表によると、大阪府は3972人が被相続人となり、その親族である9545人の相続人が約999億円もの相続税を納付しています。そのうち大阪市の相続人が1/3（約280億円）ほど納税しており、続いて高級住宅地があり資産家が多い豊能地域（特に豊中市）が147億円と続きます。

大阪府では、新たに移住する若い世帯の人口流入が多いため老齢化率が低くなっていますが、昔から大阪に住む人たちの高齢化は着実に進行しています。親から子へと財産を受け継ぐ遺産相続の件数も確実に増えていくでしょう。

相続トラブルを事前に予防するためには弁護士へ、生前贈与や節税対策を検討するなら税理士へと、一定の資産を持つ世帯なら相続対策を検討していくことが重要になります。