多額の財産を相続する場合

相続する財産が思ったより多い場合は?

実際に遺産相続をおこなう中で両親が持っていた財産が意外に多かったと驚くケースがあります。
特に土地や家屋などの不動産は予想外の評価額になることもあり、想定していた相続額よりも多くなることが少なくありません。

相続する財産が多いのは喜ぶべきことですが、遺産を相続する際に支払わなくてはならない相続税のことが悩みの種となります。

多額の遺産がある人は別として、日本における相続税のシステムは基礎控除が大きいため、実際に相続税を支払っている人は全体の4%程度と言われています。

相続と聞くと何にでも税金が掛かると考えがちですが、現状の税制制度では多額の財産を相続する人以外は相続税の負担を特に心配することはありません。

相続税の各種控除について

前述したように、相続税は基礎控除額が大きいため遺産相続をしても実際に課税額が算出されることは稀です。よほど多額の財産であれば課税対象になりますが、基礎控除以外にも様々な控除で課税額を減らすことができます。

この各種控除の中で、重要となるのが被相続人が残したマイナス遺産となる借金を控除できるという「債務控除」です。
これは、被相続人が残したマイホームや金融機関からの各種ローン、未払いの医療費などが対象となり、その額を遺産総額から引く事が可能というものです。

最も大きな控除の方法として、借金を課税額から差し引く債務控除というものがあります。もし、借金が残っていればその分は課税対象から控除してくれるため課税額は低くなるということです。また、その他にも配偶者の税額を軽減する制度や相続で得た宅地が小規模宅地であった場合に 評価額を減額する制度、葬儀費用の控除など様々な特例があります。

相続税は、税の算出方法から特例の利用方法など専門家でなければ分からない事が多いのが特徴です。

相続税の支払いを出来るだけ少なくしたい、節税したい方はこちらで詳しく解説しています。

多額の財産やマイナスの遺産があったら
相続税は特例を上手く利用すれば各種控除が受けられます。この分野は税の専門家である税理士に一度ご相談することをお勧めします。

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