葬儀社との打ち合わせ

葬儀社との打ち合わせ

葬儀社と相談する際の心構え

大切な家族が亡くなった直後はどれだけ冷静にいようとしても精神的に余裕がなくなってしまうことは、誰にでもあてはまることです。
死別の悲しみに襲われる方もあれば、初めてで不慣れなことに戸惑う方もいます。

ひと昔前は、葬儀は地域共同体の人たちで助け合って執り行う、相互扶助のもと進められてきましたが、現代は葬儀社に依頼する時代です。
あなたの葬儀が満足いくものになるかならないかは、葬儀社のスタッフにかかっていると言っても言い過ぎではありません。

お花も、祭壇も、料理も、お返しものも、そして寺院までをも葬儀社が仲介して手配する時代です。
担当者はわたしたちの代わりにお葬式を段取りしてくれるプロフェッショナルです。
悲しみや戸惑いに襲われる私たちの代わりに、お葬式を準備してくれるのが、葬儀社の基本的な仕事です。
ですから、知識や経験の豊富さももちろん大切なのですが、なによりも求められるのは、わたしたち喪主や遺族の想いや希望を汲んでくれるかではないでしょうか。

自分たちと同じ気持ちにならなくても、自分たちの気持ちを分かろうとしてくれる担当者。
その上で専門的なアドバイスをしてくれる心強い担当者。
いい葬儀には、喪主と担当者の信頼関係が不可欠です。
自分たちの気持ちを分かってもらうためには、自分たちの気持ちを、希望を、きちんと伝えましょう。
そして、分からないことは必ず質問しましょう。

初めてのことだから、慣れないことだからと遠慮しては、最初で最後の葬儀が後悔で終わってしまうかもしれません。
誰だって初めてで、恥ずかしことなどありません。

担当者とのコミュニケーションは密にとり、こちらの希望ははっきりと言葉にして伝えることが、何よりも大切です。

打ち合わせで決める内容

葬儀の打ち合わせは死別という特殊な状況で、短時間であらゆることを決めなければなりません。
その内容は実に多岐にわたります。
とはいえ、大きく次の3つの項目に分けることができます。


  • 葬儀の形式と日程と場所
  • 喪主が用意や手配をするべきことがら
  • 葬儀プランの決定、費用について

 
これらを順に見ていきましょう。

1.葬儀の形式と日程と場所

葬儀の形式、そして日程と場所は、まずなによりも決めなければなりません。
これらを決めないことにはなにも前に進まないためです。

例えば、家族葬にするのか一般葬にするのかで、選ぶべき斎場の広さも変わります。
翌日の通夜なのか2日後の通夜なのかで、かかる費用や段取りも変わります。

無宗教葬であれば、寺院の手配は不要ですが、寺院をお招きするのであれば、日程を決めるのに寺院の都合もたずねなくてはなりません。

このように、形式と日程と場所はほぼ同時進行で、すべてを決めていかなければならないのです。

葬儀の形式を決める

まずは希望の形式を決めます。
家族葬なのか、一般葬なのか、一日葬なのか、無宗教葬なのか、あるいは直葬なのか。
どのようなものでも構いません。

自分たちの望む葬儀のスタイルを決めてから、他のことを1つずつ固めていくのです。

日程と場所を決めるため確認しなければならないこと


  • 会葬者の規模
  • 家族葬であれば人数の算出はそう難しくはないでしょうが、一般葬となるとそうはいきません。
    故人と関係があった方だけでなく、遺族とそれぞれ関係のある方も駆けつけて下さるかもしれません。
    この会葬者の規模によって、予約する会場も異なりますので、見積もりの内容も変わります。

    自分たちがどれだけの人たちにお声がけするのか、それによってどれくらいの人たちが会葬されるか、とても大切な事柄です。

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  • 宗教者の日程
  • 菩提寺がある。あるいは来ていただく宗教者が決まっている場合は、都合のいい日程を事前に聞いておきましょう。
    決して自分たちの希望する日程だけで進めるのではなく、宗教者の都合も考慮に入れましょう。

    また、寺院との付き合いが今現在ないという人は葬儀社に紹介してもらいましょう。
    この場合は、遺族が希望する日程に合わせてもらうことができます。

  • 宗教、宗派の決定
  • 菩提寺がない場合は葬儀社に宗教者を紹介してもらいます。
    どの宗教、どの宗派の導師に来ていただくかは喪主が決めなければなりません。

    それでもどの宗派がいいのか分からないということであれば、葬儀社の方で判断して手配してくれます。

    また、菩提寺の有無はきちんと確認しておきましょう。
    他の寺院に戒名を授かり、あとから菩提寺にあるお墓に埋葬しようとしても受け付けてくれない、といったトラブルはよく耳にします。

    もしも、菩提寺がある場合は、たとえその寺院が遠方であったとしても、まずは不幸ができたという連絡と相談することをおすすめします。

  • 式場の決定、空きを確認する
  • 会葬者の人数、遺族や宗教者の日程の調整ができたら、式場を手配します。
    式場は、想定する会葬人数に対してのキャパシティ、アクセスの利便性、式場費用など、総合的に判断しましょう。

  • 火葬場の予約、空きを確認する
  • 式場と合わせて火葬場の予約もします。
    これは、葬儀社の担当者が手配してくれます。

  • 訃報連絡を作成し、関係者に葬儀日程を知らせる
  • 葬儀日程と場所が決まりましたら、すみやかに関係者に連絡を行います。
    家族葬であれば、電話やメールなどの方法で問題ありません。

    なお、訃報用紙が必要な場合は葬儀社に作成してもらいます。


2.喪主が用意や手配をするべきことがら

喪主が用意、手配しなければならないのは状況によって異なります。
ここでは代表的なものをまとめてみました。

喪主の決定

旧民法では、仏壇やお墓などの祭祀財産は、相続財産と一緒に長男が受け継ぐものとされていました。
ですが、現行の民法ではそうした決まりはありません。

したがって、長男に限らず、故人から一番近い方を喪主にします。
配偶者であったり、子でも長男でなくても故人とともに住んでいたり、介護をよくしていたものがそのまま喪主を務めることもあります。
喪主は、葬儀後の供養(仏壇やお墓の守り、寺院との窓口)を誰が主体的にするのか、という基準で決定しましょう。

死亡届の提出

葬儀社が代行してくれますので、死亡診断書と認印を預けましょう。

お手伝いの手配

受付や駐車場などで、お手伝いの協力が必要な場合は、どの持ち場に何人必要かを葬儀社に確認しましょう。
お手伝いは近所の方や、知人、勤務先の同僚などにお願いするケースが多いようです。

供花代金のとりまとめ

親戚などから頂いた供花の代金をとりまとめる人を決めておきましょう。
供花の支払いは、親族に預けるケースと、直接葬儀社に支払うケースがあるので、葬儀社に相談しましょう。

遺影写真

遺影は祭壇中央に飾られ、会葬者はその姿を見て手を合わします。
短時間で写真を探して決定するのは、かなりの手間と労力を要します。
事前に決めておくのがよいでしょう。

BGMの準備

式場内でのBGⅯが可能な場合、もしも希望があれば葬儀社に預けましょう。

弔辞

葬儀の中で弔辞を希望する場合は、喪主が個別に依頼します。
また、現場での打ち合わせが必要となります。
文面や時間などは葬儀社も交えて決めましょう。

喪主の挨拶

葬儀の中で喪主が挨拶する場面はいくつかありますが、主に以下の3回です。


  • 通夜時
  • 出棺時
  • 精進落とし時

挨拶は、上手にではなく「自分の言葉」で話すことが大切です。
もちろん、あいさつが不慣れで紙を見ながらでも失礼にはあたりません。
文例集は葬儀社が持っているのでそれを参考にすればいいでしょう。

また、どうしても喪主が挨拶をできない状況にある場合は、「遺族代表挨拶」として喪主以外が挨拶をすることもあります。

葬儀(通夜、告別式、精進落し)のあいさつと挨拶例

2017.05.15

出棺時の役割分担
出棺時には、遺影を持つ人や位牌を持つ人、火葬場から式場に戻る際には遺骨を持つ人をあらかじめ決めておきましょう。

献杯の発声
献杯は喪主ではなく、親戚の中の長老格にお願いします。
その場に居合わせる親族に対して労いの言葉を掛けてもらいます。

献杯とは、法要などの会食の席で使われる発声の言葉です。
このような席では乾杯ではなく献杯と発声します。

3.予算やプランの決定

お葬式の費用は、以下の3つに大別することができます。


  • 葬儀の基本費用(お葬式のための基本的な費用 祭壇・棺・ドライアイス・火葬料金など葬儀社が直接提供、手配するもの)
  • 接待費(会葬者へのおもてなしの費用。数量が変動する可能性があります。料理・返礼品など)
  • 謝礼費(宗教者への謝礼、心づけなど)

これらの品目1つ1つを検討していると何十品目にもなってしまうので、多くの葬儀社ではセットプランを設けています。
自分たちの希望に沿ったプランを選定しましょう。

また、プランに含まれるもの、含まれないものは葬儀社によって異なりますので、充分な注意、説明を受けましょう。

親切な葬儀社は、葬儀社が請求はしないけれども遺族が用意しなければならない「総費用」の概算を計算してくれるでしょう。

葬儀の費用・相場について

2017.04.10

可能な限り事前相談を

葬儀は突然にやってくることもありますので、そのすべてで可能というわけではありませんが、可能な限り、葬儀社に事前相談をしましょう。

予め葬儀の流れや予算を頭に入れておくことで、いざというときに余裕を持って大切な方の葬儀に臨むことができます。

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