互助会を利用するメリットとデメリット

互助会
葬儀は、結婚式など他の冠婚葬祭とは違い、予定を立てることができません。
突然亡くなり、すぐに葬儀ということも珍しくはありません。

このような場合、それなりの葬儀を行いたいと思っていても、まとまったお金をもっていないこともあります。
そうならないためにも互助会を利用して葬儀資金を積み立てしておくと安心です。

この記事では互助会についてくわしく説明していきます。

互助会について

互助会は、「互助」という言葉が示しているように、お互いがお互いを助け合う精神から始まったシステムです。

互助会は昭和48年に、横須賀の西村葬儀社が横須賀市冠婚葬祭互助会として発足したのが始まりです。
終戦直後で、葬儀を出したくても出すことができない、お金がないという人たちがたくさんいて、それぞれがお金を出し合って葬儀費用の積み立てをしました。
そこにはビジネスや商業性よりもまず、葬儀そのものへの必要性に駆られてスタートしているのが分かります。

戦後の経済成長により、市民の生活レベルも向上し、互助会は全国各地に発足して、その商業性を強めて行きます。

互助会と聞いて、強引な勧誘を連想する人も多いはずです。
それはこの時期から始まり、消費者問題にまで発展しました。

こうした過程で、互助会は規制の対象となり、1973年、当時の通商産業省は割賦販売法を適用して許認可事業となっています。

互助会のシステムについて

互助会は毎月決まった額を払い、積み立てていくシステムです。
積み立て額は、毎月1,000円〜5,000円程度で、60〜100回払い込みます。

積立てのコースは互助会によっても異なりますが、たとえば、毎月3,000円の60回払いだと18万円プランになります。
この18万円をさまざまな冠婚葬祭の場面で充当できるというものです。

葬儀だけでなく、結婚式や、七五三や成人式での貸衣装など他の冠婚葬祭でも利用可能です。

互助会を利用するメリット

互助会を利用するメリットは次の通りです。

葬儀の積み立てをしておくことができる

葬儀にかかる平均費用は195.7万円になります。
互助会の積立金だけで葬儀を執り行うことはできませんが、それでもこの積立金を充当することで大幅な負担の軽減となります.

会館設備が充実している

互助会は、会員の掛け金をもとに設備投資をすることができます。
そのため、他の葬儀社に比べ資本力で勝っていることが多く、立派な会館を所有しているところが多い傾向にあります。

互助会の申込方法

互助会の申込方法はとても簡単です。
会館に出向くか、電話をするか、インターネットで申し込むかをするだけです。
プランを選び、初回分の掛け金を用意します。

契約後は、口座引き落としになるので、口座の情報、金融機関への届出印が必要になります。

互助会の注意点

互助会を利用する際に注意したい点をまとめました。

倒産のリスクがある

互助会は民間企業のため当然倒産のリスクがあります。
万が一の倒産に備えての保証機構に加入していますが、掛け金の1/2が保証されるだけです。

控除対象でない

掛け金を充当することで葬儀費用は安くなりますが、掛け金分は相続税申請時の控除対象となります。
たとえば、50万円のプランが満期になっていたとします。

葬儀費用が120万円で、50万円の掛け金を葬儀費用に充当すると、実請求は70万円になります。
この場合の控除できるのは葬儀費用に充てた実費のみになります。

積み立てに利息がつかない

毎月積み立てを行いますが、定期預金やその他の金融商品のように利息はつきません。

解約する場合に手数料がかかる

解約はもちろん可能ですが、互助会側は解約を渋って、うまいことを言っては避けようとします。
これは、互助会が会社組織として動いているのは会員の掛け金があってこそだからです。

また、解約する場合には解約手数料がかかりますが、この手数料を巡って訴訟問題も起きています。
京都の消費者団体は解約手数料が高額だとして、互助会大手のセレマを提訴しました。
1審、2審と争われた裁判でしたが、平成27年1月20日、最高裁は上告を受理せず、セレマの敗訴が確定しています。

セレマは30万円の積立金の解約手数料として15%の45,000円徴収していましたが、この裁判での判決では8,912円が妥当だと判断されています。

積立金は自由に出し入れができない

途中で解約することで、掛け金のいくらかは戻ってきますが、契約を継続する中での積立金の出し入れはできません。

葬儀費用が安くならない場合が多い

勧誘時には、セールストークに乗せられてついつい契約してしまいます。
よくある声として、「掛け金だけで葬儀ができると思っていた」というもの。
互助会の掛け金だけでは葬儀はできないということを、まずは頭に入れておきましょう。

また、掛け金によるプランの葬儀は、一番スタンダードなもので、いざ、葬儀の打ち合わせになった時にはプランのグレードアップを迫られて、結局費用が高くついてしまったという声もあとを絶ちません。

たしかに互助会のシステムや強引な勧誘に問題はあるかもしれませんが、その場の声や雰囲気に流されずに判断することが求められます。

現在では、葬儀社も競合他社多くなり割安なプランで葬儀ができるところも増えてきました。
よほどの理由がなければ、一般の葬儀社を選ぶことをおすすめします。

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