土地が複雑な場合は収めすぎた税金が戻ってくる可能性がある

土地を相続した場合、その税額は、土地の評価をすることで計算されます。

しかし、土地の評価はその土地の持つ条件によって大きく左右されますから、正確な評価が行われずに相続税額が計算されてしまう危険性がある点は否定できません。

まだ相続税の申告をしてから5年以内で、相続した土地や、税額について少しでも不審点があるときは調べてもらい、多めに払っていることがわかれば還付の手続きをするべきでしょう。

※特に、その土地の評価額を決定した税理士が、相続税に不慣れなときは、計算間違いが起こる可能性も高くなります。

「通常の評価方法が当てはまらないケースなのに、その土地にふさわしい方法で計算をされずじまいになってしまった」というケースは驚くほどたくさんあります。

どんな土地の場合に評価方法に影響があるのか?

土地は、広さや形状だけで価値が決まるわけではありません。周囲に何があるかによっても変わりますし、どんな目的で利用されているのかによっても変わります。

土地の価値を左右する条件は非常に沢山あるため、その全部を書き出すことはできません。ここではよくありがちなケースに絞って取り上げることにしましょう。

広大な土地
特に周囲の家や建物よりも、飛び抜けて広い土地の場合は、評価方法が変わります。
形状が変わっている土地
四角形からほど遠い形状の土地は、評価が変わりやすくなります。
道路や間口の条件が変わっている土地
間口が狭かったり、道路に面していなかったり、あるいは私道にしか接していなかったりすると評価は変わりやすくなります。土地の一部が通路になっているような土地も同様です。
高さが変わっている土地
一面が平たい土地は、通常の評価方法を使うことができますが、土地に傾斜があって場所によって高さが違うような場合は評価方法が変わります。また、土地の一部が崖になっている場合や、接している道路よりも高い(あるいは低い)土地も評価方法がだいぶ変わります。
複数の建物がある土地
2つ以上の建物がある土地はかなり多いはずですが、これは評価方法が変わる理由となり得ます。しかし意外と通常の評価方法で計算されてしまっているようです。
駐車場や倉庫に使われている土地
これもかなり多いですが、車両や荷物を保管する用地の場合は計算方法が変わることに気づかないまま通常の評価をしてしまう税理士がいるようです。
アパートのような集合住宅や、スーパーのような店舗、あるいは学校のような公共の施設が建っている土地
集合住宅や店舗、公共の施設等の敷地は、評価方法が特殊になります。
田畑や山林
特に市街地にある場合は、評価方法が複雑になります。
高圧線が真上を通っている土地
高圧線があるかどうかは、地図や写真を見ただけではわからないことがありますから、注意が必要です。
すぐそばを鉄道が通っていたり、空港、工場、墓地が近くにあったりする土地
こうした土地は、通常の土地と同じ評価はできません(評価を下げることがほとんどです)。
騒音や異臭が問題視されていたり、土壌が汚染されていたりする土地
こうした土地はどうしても評価額が極端に下がることになります。
空き地をはじめ、はっきりとした用途がない土地
目的があるかないかは、土地の評価を大きく変えます。
都市計画予定地の中に入っている土地
都市計画法等の影響を受けることになります。

※このほか、借地権や賃借権といった権利が行使されているかどうかも、土地の評価を大きく変えます。

権利関係については、書類等を確認しないとわかりませんから、土地を相続するにあたってはその土地を誰が所有しているのかを正確に確認することはもちろん、その土地を誰が、どんな権利の下で使っているのかを正確に確認することも必要となります。

相続する土地に、変わった特徴があるかもしれないと思ったときは?

土地の評価をめぐっては、さまざまな法律の影響を受けますから、土地の評価や相続税の計算に慣れている税理士や不動産鑑定士の協力を得ないことには正確な判断ができません。

自分の相続する土地や周囲にあるものに、僅かでも変わった特徴を感じるときは、専門家に相談してみることがオススメです。

実際に、還付を受けることができて予想を超える金額を取り戻せたというケースはたくさんあります。

まだまだ相続税が戻ってくる可能性があります。

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